《北毛発 温泉百景》水上 バイキング“先駆け” 目の前で調理 好評

上毛新聞
2015年10月7日

午前7時。待ちかねた宿泊客が朝食会場のオープンとともに大勢やって来る。「いい匂い」「どれもおいしそうね」。1962年開業、老舗リゾートホテルの水上ホテル聚楽(みなかみ町湯原)は、温泉地で朝食、夕食のバイキングスタイルにいち早く取り組んだ“先駆け”として知られている。
「当初は何で自分でやらなきゃならないんだという苦情もありましたよ」。芝誠料理長(57)は、今では当たり前になった風景について語る。和食、洋食、好きな料理を好きなだけ食べられるスタイルは、温泉客の楽しみの一つとしてすっかり定着している。
現在、差別化に向け力を入れているのが実演。朝食会場では季節の野菜や果物から作る生ジュース、注文を受けてから握るおにぎりなどが好評だ。目玉焼きやウインナーも焼きたての熱々の状態で食べることができる。眺望に恵まれた広々とした会場にオープンキッチンが設けられており、味覚とともに視覚でも楽しめる。
夕食は「郷土色、季節感を大事に」(芝料理長)しており、朝とはひと味違った雰囲気を楽しめるよう工夫している。朝、夕食ともバラエティーに富んだメニューを用意するだけでなく、多くの人が料理を取り分ける会場を常に快適な状態に保つよう気を配ることも忘れない。
さまざまな挑戦で業界の注目を集めてきた聚楽。最近は自家製パンも人気で、誘客の柱の一つになっている。小金沢公夫総支配人(57)は「バイキングやショー、ユニークなCMなどアイデアを生かした戦略を打ち出してきた。これからも時代の変化に対応しながら、魅力を感じてもらえる宿であり続けたい」と先を見据える。

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