ゆるキャラGP全国5位 「いなのすけ」快挙祝う 稲敷市

茨城新聞
2017年11月22日

「みんな、応援ありがとう」-。日本一の“ご当地キャラクター”を決める「ゆるキャラグランプリ2017」で、稲敷市のマスコットキャラクター「稲敷いなのすけ」が県勢過去最高の全国5位と県内1位となり、快挙を祝う報告会が21日、同市役所で開かれた。いなのすけは誕生から、わずか3年弱。イベントや福祉施設などに年約100回訪れ、元気を振りまくなど、あっという間に地域に愛される存在となった。いなのすけは話すことはできないが、市によると、「大好きな稲敷を知ってもらうため、次は日本一になる」と意欲に燃えているという。

市によると、いなのすけは2015年1月31日に誕生した犬の姿を借りた妖精で、性別は男の子。稲穂のような耳とカボチャの帽子がお気に入りで、出会った人を笑顔にするのが特技という。

同グランプリは、2部門に計1158体のキャラクターがエントリー。投票は8月1日~11月10日の間、行われた。いなのすけは、ご当地部門で31万7077票を獲得し全国5位、県内1位になったと、19日に発表された。

報告会には職員ら約100人が集まり、いなのすけを囲んで、くす玉を割るなど、快挙を分かち合った。田口久克市長は「ついに、ついに、願っていた県内1位になった。全国5位は本当にすごい。これからも一緒に稲敷をPRしていきたい」と笑顔でたたえた。祝福を受けた、いなのすけは、手を上下に振ったり、左右にステップを踏んだりして喜びを爆発させていた。

同市では上位を目指すため、地域おこし協力隊が中心となり、市内事業所や市民らに呼び掛け、投票に力を入れた。いなのすけと一緒にイベントに参加している同隊員の尾花孝治さん(31)と岸本航さん(25)は、昨年の138位から順位を大きく伸ばした理由を「愛くるしい姿は、老若男女誰からも好かれている。好奇心旺盛な性格で、いろんな所に行って、すぐに友達をつくることができる。日頃から積極的に地域を巡っていて、その活動が力になったと思う」とうれしそうに話した。

市は今後、いなのすけの関連グッズを製作するなど、全国区の人気を生かした市のPR活動を展開する予定という。 

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