「ブラタモリin水戸展」 遺跡から歴史ひもとく

茨城新聞
2017年11月9日

近世水戸の歴史や徳川光圀の偉業を再確認する「遺跡でブラタモリin水戸展」が、水戸市塩崎町の市埋蔵文化財センターで開かれている。水戸城跡や偕楽園周辺から発掘された食器や硯(すずり)などの日用品に加え、水路として使用された泥岩など約130点を展示。当時の暮らしぶりや社会インフラの工夫を紹介するとともに、遺跡を切り口に歴史をひもとく内容となっている。

展示会は今年1月、NHKで放送された「ブラタモリ#61水戸」の内容を基に、水戸城周辺の歴史について考古学や遺跡の視点から紹介。時間の都合上、番組内では放送されなかった研究成果なども取り上げた。

テーマは番組と同じ「水戸城と城下町」「笠原水道」「弘道館と偕楽園」で構成。水戸城では、大日本史編さん事業の拠点「彰考館」跡から出土した硯や、八角鉢、酒杯などの食器を展示。その上で、酒宴を連想させる食器類が多く発掘されていることから、「厳しい編さん事業の中でも酒宴を繰り広げた『一張一弛(いっちょういっし)』の精神」を分析している。

慢性的な飲料水不足解消のため徳川光圀が手掛けた笠原水道では、周囲の湧水をろ過し水路内に入れる仕組みを解説し、軽く丈夫な凝灰質泥岩を組み合わせた水路の一部も展示した。また、弘道館北側から多く出土する食器などの廃棄品を紹介しながら、「生活感あふれる雰囲気で学問に没頭していたと推測される」などと解説している。

ブラタモリの放送後、市には遺跡に関する問い合わせが多く寄せられているという。同センターの関口慶久所長は「市民の興味の膨らみを感じている。多くの方に、遺跡や出土品が物語る歴史を探り、水戸黄門の偉業を再発見してもらいたい」と、来場を呼び掛けている。

展示会は来年2月25日まで。同センターの営業時間は午前9時~午後4時15分。月曜休館。入館無料。

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