JR水郡線開業120年企画展 28日から那珂市

茨城新聞
2017年10月25日

開業から120年を迎えたJR水郡線(愛称・奥久慈清流ライン)の歴史を取り上げた特別企画展「開業120年 THE水郡線」が28日から那珂市戸崎の市歴史民俗資料館で開かれる。広く同市内外に働き掛けて鉄道関係者や収集家から貴重な資料を集めた。難工事だった久慈川に架かる鉄橋工事の写真や1959年に車両基地に気動車、蒸気機関車、ディーゼルが一緒に並んで停車している歓迎会写真、明治時代の路線や運賃を記した図などが展示される。

水郡線は水戸-安積永盛駅間137・5キロと上菅谷-常陸太田駅間9・5キロの地方交通線。太田地域の商人の共同出資で造られた太田鉄道の水戸-久慈川間が1897年11月に開業した。線路規格の幅が狭い軽便鉄道として開業した。2年後に久慈川-太田駅が延伸開業。1901年に水戸鉄道が事業譲渡されて経営。

18年に瓜連駅に延伸。その後大子方面の鉄道を併合。水戸鉄道が28年に国有化され、水郡線となった。34年に水郡南線、同北線を合わせて水郡線と改称。起終点を除くと43駅ある。

展示品は大小100点以上あり、そのうち約70点が今回の企画展のために呼び掛けて募集し、一般市民、鉄道ファンらから寄せられたもの。

展示は時期を区切ってコーナーで分けた。最初は水郡線発足の経緯と明治後期の鉄道路線図(予定区間を含む)、運賃図を展示。難工事と資金難でなかなか完成しなかった久慈川鉄橋での工事風景の写真などがある。

戦時中は水郡線の駅から出征兵士を送り出す様子や駅のホームの端に造られた野菜畑の作業の様子などの貴重な写真、当時の駅長宅で保存された戦時下の作業服と、兵士の使い終えた中古の外とうの国支給品が展示されている。

戦後は高度成長の先駆けとなった集団就職の上野駅14番ホームの風景や、いち早く導入されたディーゼル車両と気動車が蒸気機関車を挟んで停車する大子の車両基地の写真、常磐線経由で直通運行された急行列車のグッズなどが飾られる。

入場無料。会期は12月2日まで(月曜、11月19日は休館)。

地図

地図を開く 近くのニュース