豪華絢爛な「江戸絵巻」 日光東照宮で千人武者行列

下野新聞
2017年10月18日

 日光東照宮・秋季大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が17日、日光市山内の東照宮周辺で行われた。鎧(よろい)姿の武者や騎馬、弓持ちなど53種の役目に扮(ふん)した市民ら約800人が豪華絢爛(けんらん)な「江戸絵巻」を披露した。

 千人行列は、1617年に徳川家康(とくがわいえやす)が静岡から日光へ改葬された際の遷座祭に始まる。

 この日、進路沿いの五重塔前や表参道が見物客で埋め尽くされた中、行列は家康のみこしを守るように厳かに歩みを進め、約1キロ先の御旅所を目指した。

 御旅所では神事が行われ、日光二荒山神社の八乙女(みこ)による舞いなどが奉納された。行列に見入った松山市、主婦曽我部敬子(そかべけいこ)さん(83)は「きらびやかで美しく、伝統を感じます。準備するのが大変でしょうね」と話していた。

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