古河の風景たどる 歴史博物館 写真や絵図、文学作品70点

茨城新聞
2017年8月14日

古河市の風景をテーマにした企画展「えがく・うつす-古河風景抄-」が、同市中央町3丁目の古河歴史博物館で開かれている。江戸時代後期から昭和50年代までの写真や絵図、文学作品約70点を展示。それぞれの作者の視点・表現から、「古河」をつくり上げてきた自然や地形、街並みの魅力に迫る。9月3日まで。

同市は渡良瀬川や渡良瀬遊水地、遠方に望める富士山や山地などによって育まれてきた。今展では佐伯一麦さんの小説「渡良瀬」をはじめ、同市出身の小説家、永井路子さんや小林久三さん、田山花袋らが文学作品の中で描いた古河の風景を、写真や歴史資料と合わせて六つのコーナーで紹介した。

会場には、古河城からの眺めを描いた古河藩主・土井利(とし)位(つら)の「六宜亭図」、大正から昭和にかけて活躍した絵師、吉田初三郎の「古河市鳥瞰(ちょうかん)図」などが並ぶ。水辺と山々を一体に描いたこれらの絵図から、古河の風光明媚(ふうこうめいび)な情景が伝わる。

1953~57年の市内を撮影した同市在住の鈴木路雄さん(80)の写真も展示した。正月に晴れ着姿で映画館を訪れる女性たち、歌手の公演に詰め掛ける群衆など、懐かしい風景と生き生きとした人々の姿が目を引く。70年前後の渡良瀬遊水地を撮影した故鳥羽孝司さんの写真作品は、市外からの移住者の視点を取り入れた。

同館の立石尚之学芸員(54)は「地域をつくった古河の風景を多くの人に知り、考えてもらいたい。3世代が写真や資料を見て『昔はこうだった』などと楽しく語り合ってもらえれば」と話した。

開館時間は午前9時~午後5時(入場は同4時半まで)。入館料は一般400円、小中高生100円。24、25日は休館日。

地図 →

この付近の観光ニュース →