《食いこ》バームクーヘン専門店クローネ(常総市) 本場の製法にこだわり

茨城新聞
2017年7月23日

娘夫婦と父が営む常総市の「バームクーヘン専門店クローネ」。手焼きの専用オーブンで木の年輪のように何層も焼き上げる味わいは「ずっしり味が詰まっている。ふわふわした食感が好きな人には向かない」。代表の飯泉朱香さん(34)にとって子供の頃から親しんだ父の味だ。バウムクーヘンのバウムはドイツ語で木、クーヘンはケーキのこと。

朱香さんによれば、父の古谷憲一さん(70)は同市で洋菓子店を営み、結婚式の引き菓子としてバウムクーヘンを式場に納めていた。修業時代にドイツ菓子のバウムクーヘンを知り、本場の製法を研究。日本人の口に合うようにアレンジを加えたという。約15年前、店を閉めた。

朱香さんは「大好きだった父の味」を探したが見つからなかった。「自分で味を復活させたい」と昨年4月、関東鉄道常総線水海道駅ロータリー沿いに店を開いた。「父にはケーキ屋は大変だからと反対された。説得して手伝うと言ってもらえた」。憲一さんから夫の収二さん(36)と2人、焼き方を教わった。「約1年、毎日焼く練習をした。最近やっと合格点が出た」

材料は県産卵に砂糖、蜂蜜、北海道産のバターと生クリームなどを厳選。「油脂はバターだけ。ベーキングパウダーは使わない」とドイツで定義されているという製法を守る。そのため「手焼き(オーブン)でないと崩れてしまう」。
一度に作れるのは1本だけ。生地を付けたら、火が均等に入るように板で厚みを平らにしオーブンに入れる。一層ずつ火加減を調節する。直径14センチのMサイズで約25層。付きっきりで同じ作業を繰り返し焼き上げ、翌日カットする。「夏場は体力勝負」と収二さん。

サイズはS~Lなどがそろう。Mサイズにはプレーンのほか、ココア、抹茶、チーズ味もある。「プレミアム」は徳島県産和三盆などを使った「特別な味」(朱香さん)。凍らせたバウムクーヘンとバニラアイスを組み合わせた「アイスバウム」も好評。父のアドバイスを受けながら商品を企画。新しい年輪を刻んでいく。

■お出かけ情報
バームクーヘン専門店 クローネ
▼住所は常総市水海道宝町1561の1
▼営業時間は午前11時~午後7時半
▼定休は火曜
▼(電)0297(34)0158

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