カシマスタジアム 高密度ワイファイ網導入

茨城新聞
2017年7月22日

県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)の指定管理者、鹿島アントラーズ・エフ・シーは21日、観客席に455のアクセスポイント(AP)を設ける高密度のWi-Fi(ワイファイ)網を導入したと発表した。国内最先端のデジタル環境が整う「スマートスタジアム」に進化した。会見で鈴木秀樹事業部長は「今までとは違うデジタルで楽しめる空間を、ぜひ体感して」とアピールした。

スタジアムに細かくAPを配置したことで快適なインターネット通信を確保。2層式スタンドのうち、1層スタンドが1APで約70席相当をカバーし、2層スタンドが1APで約200席分を補う。コンコースにも設置し、観客3万人を超える試合でも対応する。

スマートスタジアムの整備事業は、JリーグとNTT、ネット動画配信を手掛けるパフォーム社の共同事業として進められている。カシマはユアテックスタジアム仙台(仙台市)に次いで全国2例目。

カシマのワイファイ利用は、JリーグIDを持つ来場者が利用可能。来場者は、鹿島が情報発信する会員制交流サイト(SNS)の独自サービスを楽しめるほか、パフォーム社の動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」も無料で視聴できる。

鈴木部長は「SNSなどの配信は従来の拡散型から収益型に変化する年だ。サービス向上につなげたい」とし、ファン拡大や事業収益につなげる考えだ。

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