オオクワガタ ギフト商品化 菌床活用の飼育キット 月夜野きのこ園

上毛新聞
2017年7月21日

生シイタケ生産の月夜野きのこ園(みなかみ町後閑、金子祟範社長)は、都内のギフト会社と提携してオオクワガタの飼育・産卵キットをギフト商品化した。体験型ギフトの人気に着目し、愛好家以外の新たな需要の掘り起こしを狙う。

体験ギフト企画・販売のソウ・エクスペリエンス(東京都目黒区、西村琢社長)と提携し、同社がギフト商品の一つとして取り扱いを始めた。飼育・産卵キットの体験ギフト化は珍しいという。価格は5千円程度。
キットを選ぶと、きのこ園が製造した菌床入りの飼育ケース、オオクワガタの成虫のつがい、餌のゼリーなどが届く。ケースの中で飼育して産卵に成功すると、幼虫を観察することができる。キノコの菌糸は幼虫の餌になるため、菌床は産卵しやすい環境として適しているという。
きのこ園はシイタケ生産のほかに、菌床製造技術のノウハウを生かして、2000年からクワガタやカブトムシの飼育用品の製造販売を手掛けている。飼育・産卵キットはインターネット販売が中心だったが、昆虫にもともと関心がある愛好家からの注文が多かった。
ギフト商品化することで「実際に体験してその楽しさに気付いてもらえるような潜在的なニーズを掘り起こしたい」としている。
キットはクワガタの性質上、9月ごろまでの期間限定ギフトになる予定。ソウ・エクスペリエンスは来年以降も継続して取り扱っていく考えだ。ギフトに関する問い合わせは同社(☎03・6431・8362)へ。

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