クリエイション紹介 「KIGI」展  宇都宮美術館・16日から

下野新聞
2017年7月8日

 気鋭のクリエイティブユニット「KIGI(キギ)」による大規模な個展「KIGI WORK&FREE」(宇都宮美術館、下野新聞社主催)が16日~9月24日、宇都宮美術館で開かれる。グラフィックデザインを軸にさまざまな活動に携わる植原亮輔(うえはらりょうすけ)さんと渡辺良重(わたなべよしえ)さんが2012年に東京で結成したKIGI。これまで手掛けてきたクリエイションの数々を仕事(WORK)と作品(FREE)という二つの方向から紹介する。

 2人は同じデザイン会社在籍時からグラフィックデザインやプロダクトデザインの仕事を協働。KIGI設立後はクライアントワークに加え、自由で独創的な作品の制作、展覧会の企画、オリジナルショップやギャラリーの運営など既存の枠組みにとらわれない活動を展開している。

 同館の前村文博(まえむらふみひろ)主任学芸員は「彼らはわれわれが考えるデザイナーの枠組みを超えてアートもやっている。アートとデザインについて改めて考える機会になれば」と展覧会の趣旨を説明する。

 08年の作品から今回の展覧会のために制作した新作まで100点余りを展示。ポスターや印刷物といったデザインの仕事の数々、滋賀県琵琶湖周辺の職人たちと共同で立ち上げた「KIKOF」のプロダクトデザイン、平面的な作品など、KIGIのこれまでの仕事とプライベートワークを紹介する。新作は、風鈴と風車をモチーフにしたインスタレーションを予定している。

 2人が在籍していたデザイン会社のプロダクトブランドで手掛けたビニール製のフラワーベースは高い評価を得て、世界の主要なミュージアムショップでも販売されてきた。

 「時間の標本#001」は、開いた本にチョウが止まっているように見えるが、よく見るとそうではないことに気付く。開かれたページの紙がチョウの形に切り取られ、本が閉じようとする力でチョウの羽の部分が浮かんでいる。

 前村主任学芸員は「これはデザインなのか、アートなのか、何だろうという、これまで出合ったことがないものと思う。未知のものに出合ってください」と話している。

 会期中は関連イベントも多数。9月17日午後2時からは2人と親交が深い阿部海太郎(あべうみたろう)さん(ピアノ)らがコンサートを開催する。参加無料、定員150人。希望者は8月27日までに申し込みが必要。

 (問)宇都宮美術館028・643・0100。

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