富弘さん軌跡たどる 小学時代からエッセーも みどり・新刊記念展

上毛新聞
2015年9月28日

詩画作家、星野富弘さんの新刊を記念した企画展が、みどり市東町の富弘美術館で開かれている。小学校時代や活動当初の作品を含め、星野さんの軌跡をたどる原画約75点を展示。新刊で書き下ろしたエッセーも紹介し、言葉からも魅力に迫っている。

新刊「詩画とともに生きる たくさんの愛につつまれて」は、小学生だった1950年代からの作品を収録。今回はエッセーを多く載せたのが特徴で、題材にまつわるエピソードがつづられている。
小学校時代の「長谷川先生」(55年)は担任を描き、エッセーで肩もみを褒められた思い出を語った。この記憶が手足の自由が利かなくなった後、献身的に支えてくれた母親への思いを強くした。「母の肩をたたかせてもらおう」との詩を添え代表作「ぺんぺん草」(79年)と併せて飾られている。
活動当初の70年代は試行錯誤を重ね、日本画を意識して背景を黄色に塗った作品もある。生まれ育った同市東町神戸の風景や草花を描いた作品も多い。
同館主任学芸員の桑原みさ子さんは「東町での幼少期の体験が原点となっている。ここの自然や人との触れ合いがなければ、こんなにも心を打つ作品は生まれなかっただろう」と解説している。
11月29日まで。会期中は無休。問い合わせは、同館(☎0277・95・6333)へ。

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