稀勢、故郷で再起誓う 牛久で激励会、「いい調子」力強く

茨城新聞
2017年6月11日

大相撲の横綱稀勢の里関が10日、地元の牛久市で開かれた郷土後援会の激励会に出席し、名古屋場所では「横綱の責任として15日間を全うして頑張りたい」と話し、集まった約450人を前に負傷からの再起を誓った。

同激励会は毎年開かれ、横綱昇進後は初めて。出席者は昨年の2倍以上に増え、郷土の英雄に温かいエールを送った。稀勢の里関は「苦しい時に皆さんが最後まで応援してくれた。優勝2回じゃ、まだまだ恩返しできない」と話し、さらなる活躍を誓った。

夏場所を途中休場した左上腕付近のけがを尋ねられると、「大丈夫」と一言。「いい調子に仕上がってきていると思う」と話し、7月9日からの名古屋場所(愛知県体育館)に向けて、力強く意気込んだ。

関正夫後援会長は「大横綱としての将来(の活躍)を皆さんと強く念じたい」とあいさつ。橋本昌知事は「けがは大横綱になるためのいっときの休み。しっかり治してほしい」と期待した。

県外からの参加者も目立つ中、牛久市の根本洋治市長が、青森、宮城、広島、徳島から駆け付けたファン4人をステージに招くと、稀勢の里関は気さくに記念写真に応じた。仙台市の会社員、鈴木愛里沙さん(26)は「優しい雰囲気で、とても楽しかった」と声を弾ませた。 

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