古民家で工芸体験を 潮来 あやめまつり期間開放

茨城新聞
2017年6月8日

潮来市が交流拠点として運営する明治時代の木造古民家「水郷旧家『磯山邸』」で、25日までの「第66回水郷潮来あやめまつり」期間中、施設の一般開放や湯茶接待、“水郷職人”による工芸体験教室が行われている。同まつりに訪れた観光客たちが立ち寄り、和風モダンな建物の雰囲気を楽しんだり、無料サービスの冷たい麦茶を飲みながら縁側で休憩したりしている。

期間中は毎日、午前10時から午後4時まで施設が開放され、休憩所として使ったり、施設を見学したりすることができる。細やかな組子細工や、重厚な太い梁(はり)が組まれた建物の中では、昭和40年代に実際に嫁入りで使われた打ち掛けの着物などを展示。市職員や地域おこし協力隊員が常駐し、湯茶接待など行っている。

週末の土、日曜日は、工芸職人などによる制作体験教室も実施。4日に開かれた竹細工職人の勢司恵美さんの体験教室では、籠や箸置き作りを観光客たちが楽しんでいた。10日はフェアトレードコーヒーの入れ方・水郷かすり布遊び、11日は畳工芸・い草土産、17日はリボン作り、18日はあやめ笠作り、24日はアロマオイル作り、25日は箸袋・せっけん作りの体験教室が開かれる。体験は材料費に200~500円が必要。

市秘書政策課は「あやめまつりとともに、古きよき時代の建物の中で、体験教室や休憩など和風モダンな雰囲気を楽しんでほしい」と呼び掛ける。問い合わせは同課(電)0299(63)1111。 

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