稀勢、鹿島神宮で土俵入り 県内初披露に大歓声

茨城新聞
2017年6月5日

牛久市出身で大相撲の第72代横綱稀勢の里関(田子ノ浦部屋)が4日、鹿嶋市宮中の鹿島神宮で奉納土俵入りを行った。5月の夏場所は途中休場したが、その影響を感じさせない力強い雲竜型の土俵入りを披露。観衆からは「よいしょ」「日本一」などの掛け声が飛び、大きな拍手が送られた。

稀勢の里関はまず、大鳥居から参道を歩き参拝。その後、太刀持ちに幕内の隠岐の海関、露払いに北勝富士関(いずれも八角部屋)を従え、化粧まわしを着けて再登場。本殿前の石畳で四股を踏み、堂々の土俵入りを見せた。

土俵入りは本県では初披露。稀勢の里関は「鹿島神宮は中学3年生の時に初詣で来た思い出がある。こういう形で帰って来れて本当に光栄」と振り返った。

この日集まった観衆は約2万5000人(主催者発表)。神栖市太田の小川友美さん(40)と同市大野原の塚原智子さん(27)は「今まで感じたことのない雰囲気だった。来てよかった」と話した。

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