人馬一体 日光東照宮で流鏑馬神事

下野新聞
2017年5月18日

 日光市山内の世界遺産日光東照宮で17日、伝統の春季例大祭が始まり、表参道では「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われた。騎馬武者たちが勇壮に駆け抜け的を射抜き、観衆の目をくぎ付けにした。

 この日は昼すぎまで雨が降り、五重塔前で行う「弓矢渡し式」は省略されたが、それでも表参道は観衆で埋め尽くされた。約220メートルの馬場には三つの的が置かれ、馬に乗った12人の射手が次々と妙技を披露。的中の快音が響くと、どよめきと拍手が広がった。

 群馬県伊勢崎市、主婦中村令子(なかむられいこ)さん(70)は「流鏑馬を見るのは初めて。矢が的に当たった音に感激です」と言葉を弾ませた。

 夕方は、18日の「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列(神輿渡御祭(しんよとぎょさい))」に向けた「宵成(よいなり)渡御」が行われ、みこし3基が大修理を終え4年ぶりに足場が無くなった国宝「陽明門」をくぐって日光二荒山神社拝殿へ移された。

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