動物テーマに絵雑誌紹介 古河文学館、鷹見久太郎が発行

茨城新聞
2017年5月11日

古河市出身の編集者、鷹見久太郎(1875~1945年)が大正時代から昭和初期にかけて発行した子ども向け絵雑誌「コドモノクニ」「コドモノテンチ」や、ライオンなど動物に関する原画を紹介する「かわいい動物」展が、古河市中央町3丁目の古河文学館で開かれている。会期は7月27日まで。

二つの絵雑誌は、五感を使って子どもの成長を促すことを目指した久太郎が創刊。その後の絵雑誌の原形となった。北原白秋や西条八十ら文学者の童謡や詩に、武井武雄や竹久夢二ら画家が描いた童画を組み合わせて、子どもたちに当時の文化や外国の情報を届けた。

同館は二つの絵雑誌をテーマに沿って定期的に紹介しており、今展もその一環。館内には当時珍しかったライオンをはじめ、イヌやネコなどの原画や雑誌23点が展示されている。

1934年に掲載された「ロンドン動物園」は、東山魁夷の作品。大勢の人を乗せて歩くゾウの姿を墨線でかたどっており、当時学生だった魁夷の特徴が表れている。31年掲載の「花と小鳥」は、野口雨情が童謡で春の訪れをかわいらしく表現している。

同館の秋澤正之学芸員は「動物の擬人化は児童文学のよくある手法だが、作品をじかに見てもらうことで久太郎や児童文学を知ってもらえたら」と話している。

開館時間は午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。入場料は一般200円、小中高生50円。第4金曜休館。

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