「草軽電鉄」廃線跡歩く 当時の風景に思い 嬬恋

上毛新聞
2017年5月10日

嬬恋村の一部地域を走り、草津温泉と新軽井沢(長野県軽井沢町)を結んだ高原列車、草軽電鉄の村内の廃線跡を歩くイベント「上州三原駅と線路跡をたどり歩く」(嬬恋郷土資料館など主催)が6日、同村のJR万座・鹿沢口駅を発着点に開かれ、村内外から訪れた24人が当時の風景に思いをはせた=写真。
参加者は、午前9時に同駅をスタート。上州三原駅跡(同村三原)や東三原駅跡(同)などを回る4キロの道のりを歩いた。ガイドを務めた嬬恋郷土資料館ボランティアガイド会の宮崎光男会長(62)が「当時の上州三原駅周辺は、多くの商店があったほか、鹿沢温泉などへの路線バスも出ており観光ルートの中心だった」などと歴史を紹介。参加者は、メモを取るなどして学んでいた。
イベントは、同ボランティアガイド養成講座と同館で開催中の企画展の一環で実施。富岡市南蛇井から参加した本多優二さん(65)は「軽井沢町内の廃線区間を歩いたことはあるが、村内は初めて。ガイドを聞きながら歴史を振り返ることができ、とても貴重な経験だ」と話していた。

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