森田茂生誕110年 「黒川能」など代表作12点

茨城新聞
2017年4月30日

筑西市出身で文化勲章受章者の画家、森田茂氏(1907~2009年)の絵画の特設展示を中心に、同市で活動する作家の創作活動を紹介した企画展「森田茂生誕110周年記念 筑西の美術2017~絵画展」が29日、同市丙のしもだて美術館で開幕した。森田氏のライフワークとなった「黒川能」の作品群を含む画業だけでなく、人柄や創作背景に迫る内容で、美術ファンの大きな話題を集めそうだ。

森田氏は、山形県の庄内地方に伝わる伝統芸能「黒川能」を力強く描いた油彩画などで広く知られ、1993年に文化勲章を受章した。「画家 森田茂のまなざし」と題された今回の特設展示では、初期の自画像から、ボタンの花や富士山、京都の芸妓などが描かれた晩年に至るまでの代表的な作品12点が紹介されている。森田氏が50代の終わりに黒川能に接して以降、色彩やタッチなどが大胆に変貌していくプロセスを知ることができる。

会場には、森田氏が愛用した机や皿、壺(つぼ)、タンス類などが展示され、1977年ごろの書斎が遺族の協力で再現された。さらに妻の初子さん=故人=に関連した茂氏の油彩3点や写真類、文化勲章も展示され、大きな見どころとなっている。

開幕に駆け付けた森田氏の孫娘、柏木かおるさん(59)は「祖父の自由で伸びやかな生活の様子や、祖父のメッセージが伝わるすてきな展示になった」と、関係者に感謝した。森田氏の作品展示を担当した、同館学芸員の柴沼裕子さんは「点数こそ少ないが、色彩やタッチなど個性を強めていく過程を俯瞰(ふかん)できる。書斎の再現を通して、人間的な部分の森田像も見てほしい」と話している。

また市美術家協会の飯泉俊夫会長(78)の埴輪(はにわ)をモチーフにした油彩画をはじめ、同市を拠点に中央画壇で活躍する美術作家21人の41作品が合わせて展示され、地元作家の息吹を知ることもできる。会期は6月25日まで。問い合わせは同館(電)0296(23)1601。 

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