JR日光駅 築105年、初の大規模修繕

下野新聞
2017年3月26日

 1912年の完成以来初となる大規模な修繕工事を行っていたJR日光駅で25日、修繕を終えた駅施設の内覧会が行われた。

 同駅は現存する国内最古の木造駅舎とされる。2018年4~6月に本県を対象に行われるJRグループの大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」、17年5月の豪華寝台列車「トランスイート四季島(しきしま)」運行開始を控え、16年5月から今月まで、総工費約6億円をかけて工事を行っていた。

 駅舎は外壁を塗り直し屋根を張り替えたほか、全体で耐震補強を行った。トイレなどの設備もリニューアルした。木製だったホーム上屋の屋根は透明のポリカーボネートに替え、明るくなった。

 大正天皇が使った貴賓室、旧1等待合室だったホワイトルームも内装を修繕、クリーニング。往時の豪華な造作が鮮やかによみがえった。ホワイトルームは普段から公開し、貴賓室は特別列車運行の際などに公開する予定。

 飯村和幸(いいむらかずゆき)駅長(57)は「地元でも愛着を持たれている『白い貴婦人』(駅の別名)がお色直しをしてよみがえった。国内外からのお客さまを一期一会の思いで、大切にお迎えしたい」と話した。

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