女子高生の奔放な姿 憧れ込めポップに 新井コー児さん(高崎)特別展 20年の画業を一望 近代美術館  

上毛新聞
2015年9月24日

女子高生や動物が自由奔放に戯れる世界を描く画家、新井コー児さん(42)=高崎市=の特別展「新井コー児―新井コー児20年目の独り文化祭」が12月20日まで、同市綿貫町の県立近代美術館で開かれている。卒業制作からことし手掛けた新作まで展示。ノスタルジックな雰囲気とポップで自由な魅力にあふれる新井さんの世界に浸れる展覧会だ。
今回の展覧会は、新井さんがこれまでに開いてきた個展としては最大規模。油彩画や日本画、銅版画、立体作品97点が会場を埋める。20年の画業を一望できるように展示の仕方も工夫したという。
出品作品の一つ《明日は期末テストだけれど…》は、のどかな田園風景の中、セーラー服姿の女子高生が釣りや昼寝を楽しむ姿を描いた。周囲には犬や猫、子どもたちが戯れ、軽トラックを運転する男性が、覚めた目でその様子を眺める。新井さんが一貫して描き続けているノスタルジックでユニークな世界を感じられる作品だ。
新井さんの作品の舞台は昭和40年代。気だるさをたたえたセーラー服姿の女子高生たちが、たばこや酒を楽しむちぐはぐな情景が登場するが、画面に込められてるのは新井さんの「憧れ」という。
今回、会場内に新井さんのアトリエをほうふつとさせる畳の空間を設け、初めて公開制作に挑む。来場者は「ここから新井作品がまた一つ生まれる」という感動を味わえる。
新井さんは「公開制作は、描く過程を見守りながら楽しんでほしい。美術に関心のない人が見ても分かりやすく、笑って元気になれる“文化祭”になっている」と話している。

あらい・こうじ 本名・宏児。1973年、高崎市生まれ。高崎高、多摩美術大美術学部卒。2000年から毎年、県内と東京都内で新作個展を開催。2014年度上毛芸術文化賞を受賞。ことし春から夏にかけて中之沢美術館で展覧会を開催した。

【メモ】10月3日、11月4日の午後2時から学芸員による作品解説会を行う。申し込み不要で観覧料が必要。公開制作は9月27日、10月25日、11月1、14、23日、12月6、20日の午前10時~正午と午後2~4時。観覧時間は午前9時半~午後5時。一般300円。月曜休館(10月12日、11月23日は開館)。問い合わせは同館(☎027・346・5560)へ。

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