感謝とねぎらい針供養 宇都宮二荒山神社

下野新聞
2017年2月9日

 針仕事を1日休み、古針を神社に納める「針供養」が8日、宇都宮市馬場通り1丁目の宇都宮二荒山神社で行われ、多くの人が境内の針霊碑の前で手を合わせた。

 90年以上の伝統がある同市今泉1丁目の石山和装専門学校からは和裁を学ぶ約30人が和服姿などで訪れ、拝殿で祈祷(きとう)を受けた。それから碑の前に移動し、昨年使用して折れたり曲がったりした針を、軟らかい豆腐に刺して供養した。

 同校副校長の小寺敏子(こでらとしこ)さん(69)は「針への一年間の感謝の気持ちを込めた。和裁を志す人が増えてほしい」と笑顔を見せた。

 この日は他の専門学校の生徒やパッチワークを楽しんでいる人なども次々に碑を訪れ、裁縫の上達などを願っていた。

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