仕事始めに安全祈願 建設業者が太子祭

下野新聞
2017年1月11日

 【大田原】建設業者の仕事始めに聖徳太子(しょうとくたいし)を祭った太子碑前で一年の安全などを祈願する「太子祭」が10日、山の手2丁目の大田原神社で行われた。

 市内建設業者らによる市太子講や大田原商工会議所などが主催し39回目。聖徳太子は建築の神様とされる。同神社では伝統行事として太子祭が行われ、碑は1940年に建てられた。しかし太平洋戦争などで一時中断し、78年に現在の形で再開されたという。

 この日は、烏帽子(えぼし)、狩衣(かりぎぬ)姿の大工10人が長さ4メートルほどの丸太をかついで入場。神職が祝詞を奏上した後、大工らが伝統の工具「釿(ちょうな)」などを使い、丸太を角材に仕上げる技術を披露した。

 祭りを終え、市太子講の竹内義美(たけうちよしみ)会長(72)は「建設業が地域の皆さまの守りとなれるよう、団結を強めていきたい」と話した。

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