旧・帝国ホテル「大谷石」の柱、宇都宮美術館で展示へ 建築家フランク・ロイド・ライト設計

下野新聞
2016年12月18日

 2017年1月8日から宇都宮市長岡町の宇都宮美術館で始まる展覧会「石の街うつのみや-大谷石をめぐる近代建築と地域文化」で展示する「旧帝国ホテル・ライト館」の大谷石などを用いた柱が16日、同館に到着した。

 1923年に東京都内に建てられた旧帝国ホテル・ライト館は、20世紀の世界的な米国人建築家フランク・ロイド・ライトが設計。手すりや柱、壁などに大谷石が使われ、国内外で有名だ。現在は、建物の一部が愛知県犬山市の博物館「明治村」に移築されている。

 今回搬入された柱は展覧会の目玉。大谷石やれんがが用いられ、高さは約2メートル。明治村から千葉県内で病虫害やカビを防ぐ処理をした後、同館にトラックで搬入された。到着した柱は1時間半以上かけて慎重に移動。同館の中央ホールに設置された。

 橋本優子(はしもとゆうこ)主任学芸員(53)は「コンクリートや木材とはまた違う大谷石の質感や魅力を目で見て楽しんでほしい」と話していた。展覧会は3月5日まで開かれる。

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