《北毛発 温泉百景》草津 素泊まりの宿 湯畑近く 自由に夕食

上毛新聞
2015年9月18日

もっと温泉を気軽に楽しみたい―。若い世代を中心に多様化するニーズに対応し、草津温泉(草津町)の湯畑近くに素泊まり専用の宿として一昨年開業した「佳乃や」。和モダンな雰囲気を生かしつつ、標準的なタイプで1泊平日6500円~(軽朝食付き)というリーズナブルな価格で人気が広がっている。
温泉旅館もいいけど、あの豪華な夕食は食べきれない。温泉地でも自分の好きな店を選んで好きな時間に食べたい―。こういった声に応え、1泊2食付きという従来型サービスを見直し、シンプルだが満足度の高い空間をつくりあげた。
徒歩圏内に飲食店が立ち並ぶという恵まれた立地が新たな業態を産んだという。周囲に何もない山の中の一軒宿ではできないスタイルだ。久保田康司支配人(33)は「草津だから、湯畑近くだからできたこと」と分析する。
宿泊客から聞かれるのは、やはり夕食の店選び。好みを聞き、できるだけ希望に合うような店を紹介する。毎日多くの観光客が訪れる湯畑周辺は、受け入れる飲食店も多種多様。オープン以来、多くの店に実際に足を運び、お薦めできる店を見つけてきたが、まだまだ開拓したいと意欲的だ。
今後力を入れていきたいと考えているのが伸びを期待できる外国人観光客。シンプルな宿泊スタイルは、台湾、香港、タイなどからの宿泊客にも人気という。
姉妹館「佳元」は、四万温泉(中之条町)で酒、食にこだわった宿として愛されてきた。佳元で旅館業のノウハウを学んだ久保田さんは、草津の地で新たな温泉宿のスタイルを模索している。

地図

地図を開く 近くのニュース