リッツ・カールトン日光、2020年夏開業 94室、東武鉄道が建設

下野新聞
2016年11月8日

 東武鉄道(東京都墨田区、根津嘉澄(ねづよしずみ)社長)と米国ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは7日、日光・中禅寺湖畔に2020年夏、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」を開業すると発表した。同年には東京五輪・パラリンピックも控え外国人観光客の増加が見込まれる中、世界の富裕層を取り込むのが狙いだ。

 リッツ・カールトンは、マリオットの最高級ホテルブランド。大阪や東京などにあり、開業予定も含めると国内6カ所目となる。

 東武鉄道が今年1月から営業休止している日光レークサイドホテル(日光市中宮祠)の跡地を活用。レークサイドの解体と新たなホテルの建設は東武が行い、マリオットが運営する。

 敷地面積は約1万9千平方メートル。4階建てで、延べ床面積約1万3千平方メートル。大邸宅のようなイメージの建物に、中禅寺湖や男体山が望める94の客室を設ける。広さは全室50平方メートル以上。日光湯元温泉を活用し、露天風呂を併設した大浴場やスパなども設ける。18年に着工。投資額は非公表。

 宿泊料金は国内のリッツ・カールトンと近い水準で検討する。ザ・リッツ・カールトン東京の場合は、1室2人の週末利用で1泊約10万円から。

 同日、東京都内で記者会見した根津社長は「地元の方がやっていない富裕層向けを考えた。日光エリアの魅力を国内外に発信してさらなる誘客を喚起し、日光をはじめ北関東、東北への相乗効果も及ぼしたい」と話した。マリオット側も「外国からの観光客が求める新しい体験を(新ホテルで)発見できるもの、と大変期待している」とした。

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