ポール手に歩き旅、北茨城の名所巡る 550人

茨城新聞
2016年10月24日

風光明媚(めいび)な北茨城の景観を楽しみながらノルディックウオーキングを楽しむイベントが22、23の両日、市内で開かれた。2日間で約550人が参加し、海風を受けながら爽やかな汗を流した。約8割が県外からの参加者で、豊田稔市長は「東日本大震災前は年間130万人が市内観光に訪れていた。今は75万人から80万人で、観光客が戻ってくるきっかけとなってほしい」と期待した。市、市観光協会、筑波銀行、JTB関東が共催。

初日は、臨海部と県北芸術祭の会場を巡る全3コース(3・6キロ、6キロ、13・2キロ)の中からコースを選択。六角堂、五浦岬公園、県天心記念五浦美術館などを散策し、筑波銀行の行員やジオ観光ガイドらがスタッフとして参加者をもてなした。六角堂や五浦美術館では県北芸術祭出品作品などを鑑賞した。

2日目は、花園神社から花園川沿いを歩く「紅葉を楽しむコース」(9・3キロ)を実施。樹齢600年を超えるコウヤマキや樹齢500年を数える大杉などが覆う荘厳な雰囲気の中をスタートし、川のせせらぎや鳥のさえずりなど自然を満喫した。

昨年に続いて2度目の東京都港区の会社役員、長広伸幸さん(49)は「北茨城の自然、食文化、まち、人との触れ合いを楽しみながら震災復興に寄与できる。市民の方も地元の良さを再確認することができるのはないか」と話した。

ノルディックウオーキングは2本の専用ポールを持って歩くスポーツ。ポールを使うことで上半身の運動にもなり、通常のウオーキングよりエネルギー消費が平均20%上昇するといわれている。

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