重文の「菜蟲譜」展示 若冲と蕪村生誕300年展 佐野市吉澤記念美術館

下野新聞
2016年10月25日
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 【佐野】江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と、与謝蕪村(よさぶそん)の生誕300年を記念した特別企画展「東と西の蕪村」が29日、葛生東1丁目の市吉澤記念美術館で始まる。目玉は若冲の国重要文化財「菜蟲譜(さいちゅうふ)」で、前半部と後半部を2回に分けて展示する。12月11日まで。

 若冲は江戸時代の代表的な画家で、写実的な描写や鮮烈な色彩、ダイナミックな画風が特徴。「菜蟲譜」は晩年の代表作で縦約32センチ、横約11メートルの大作だ。若い頃のダイナミックな画風とは裏腹に、染料を用いた落ち着いた色調となっている。四季の野菜や果物約100種類、昆虫約60種類が緻密に描かれている。

 11月8日までが前半部、同9~20日が後半部、同22日から最終日は、高精細の複製画が展示される。

 このほか初公開の「六歌仙(ろっかせん)」など計4点も展示される。

 蕪村は俳人として知られる一方、「南画」「俳画」という分野を完成させた。若冲と同時代の京都で活躍し、若い頃は関東で過ごした。俳人、画家としての基礎を支えたのは那須烏山市出身で師匠の早野巴人(はやのはじん)や宇都宮、結城、下館の仲間たちだった。

 今回は29歳ごろに描かれた「漁夫図(ぎょふず)」(縦92センチ、横41センチ)をはじめとする北関東での活動や、京都に戻ってからの作品計17点を公開する。また初めて「蕪村」号を用いた句集「宇都宮歳旦帖(さいたんちょう)」など貴重な資料も展示される。

 同館の末武(すえたけ)さとみ学芸員は「同時代の2人だが、直接の接点はない。それでも共通の友人などを通して互いに影響されたようだ。ぜひ2人の作品を見て日本画に親しんでほしい」と話している。

 午前9時半~午後5時。観覧料は大人510円、大学生以下無料。月曜と祝日の翌日は休館。(問)同館0283・86・2008。

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