笠間に秋 菊まつり開幕

茨城新聞
2016年10月16日

日本最古とされる菊の祭典「笠間の菊まつり」(同まつり連絡協議会主催)が15日、笠間市笠間の笠間稲荷神社をメイン会場に開幕した。109回目を数え、11月23日までの期間中、さままざまな種類の菊約1万鉢が市内を彩る。

まつりは1908年、同神社が日露戦争で荒廃した人々の心を和ませようと農園部を設け、菊を展示したのが始まり。立(たち)菊、懸崖(けんがい)菊、千輪咲き、古典菊、盆栽菊などが境内を中心に飾られ、参道では市内の児童生徒が育てた鉢菊が参拝客を出迎えている。

本殿裏では恒例の菊人形展が開かれ、今年はNHK大河ドラマ「真田丸」の場面を再現。期間中の毎週日曜と祝日は、境内の菊展示の無料案内を午前10時から午後3時まで実施する。

このほか、笠間稲荷門前通り、市役所やJR笠間駅といった公共施設など、市内各所に菊が並べられ、まつりの雰囲気を一層盛り上げる。

同協議会は、期間中の人出について例年通り80万人前後と見込み、「美しい菊とともに、イベント尽くしの笠間の秋を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。 

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