トイレを洋式化 上毛三山にある県立公園

上毛新聞
2016年10月12日

本県を代表する赤城、榛名、妙義の「上毛三山」にある県立公園について、県は8日までに、トイレの洋式化を進める方針を明らかにした。ほかに五つある県立公園での洋式便器の導入割合が63%なのに対し、3公園では19%と低く、2~3年後をめどに60%程度まで引き上げる。観光地としての魅力向上につなげるため、今後の予算化を急ぐ考えだ。
県によると、洋式化率は県立赤城公園(前橋市)が17%、県立榛名公園(高崎市)が28%、県立妙義公園(下仁田町)が6%にとどまる。計108ある便器のうち、21が洋式、残りが和式。一般家庭で和式が少数派となる中、利用者らからの改善要望が高まっているという。
一方、敷島公園(前橋市)や多々良沼公園(邑楽町)などの県立5公園は48~75%。計589のうち371が洋式化され、3公園の整備の遅れが目立つ形だ。3公園を担当する県自然環境課は「徐々に変更してきたが、経費的な問題もある」と説明している。
3公園における現状の対策として、同課は、車椅子使用者や子ども連れなどを対象とした「多目的トイレ」(洋式)の一般客の利用を促す張り紙を掲示した。赤城大沼に近い駐車場のトイレでは9月から改修工事を進めており、男性用2、女性用4のそれぞれ半数が洋式化される。