平山芸術の粋「絹の道」 11月に世界遺産2周年展 富岡

上毛新聞
2016年10月2日

ㅤ富岡製糸場の世界遺産登録2周年を記念した企画展「平山郁夫―悠久の絹の道(シルクロード)―」(富岡市、上毛新聞社など主催)が11月5日から同市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で開かれる。シルクロードをテーマに創作した平山郁夫さん(1930~2009年)の作品約70点を展示する。

ㅤ平山さんは広島県出身。仏教伝来の道と日本文化の源流を求めてシルクロードを旅し、数々の作品を残した。一方で、ユネスコ親善大使・世界遺産担当特別顧問を務め文化財保護活動にも尽力した。足跡をたどりつつ、文化遺産を保護する大切さを再認識してもらおうと記念展を開く。
ㅤ平山郁夫シルクロード美術館(山梨県北杜市)と、平山郁夫美術館(広島県尾道市)の所蔵作品を展示。大作「パルミラ遺跡を行く 朝」(171×364センチ、2006年)や「絲綢の路 パミール高原を行く」「敦煌A」などが並ぶ。
11月19日には記念講演会「絹が紡いだ世界文化遺産」を予定。記念展は12月11日まで。期間中は無休とし、閉館時間を2時間延長し午前9時半から午後7時まで公開する。
ㅤ観覧料は一般500円、65歳以上、大学・高校生300円、中学生以下無料。富岡製糸場の見学券提示で観覧無料とする。問い合わせは同館(☎0274・62・6200)へ。

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