燃え揚がれ龍ケ崎コロッケ(上) 日本料理店「和美」 いろんな味楽しんで

茨城新聞
2016年9月29日

「コロッケをきっかけにして、龍ケ崎がどんな街なのか、どんなお店があるのか、どんなことをしているのかを知ってもらいたい」

龍ケ崎市松ケ丘の日本料理店「和美(なごみ)」のおかみ、柴田美香さん(27)は、10月2日の「第4回全国コロッケフェスティバルin龍ケ崎」に向け、こう熱意を話す。同店は市内飲食店などでつくる「コロッケクラブ龍ケ崎」のメンバーで、同フェス当日も同クラブの一員として、自慢のコロッケ500個を提供する。

同店は2010年2月に柴田さんの夫、芳史和(よしかず)さん(41)と共に開店。芳史和さんは京都や東京などで約15年、修行を積んだ料理人だ。柴田さんはおかみとして、接客や料理の盛り付けなどを担う。同店が提供するのは、14年に開発した「胡麻(ごま)豆腐と肉味噌(みそ)の米粉クリームコロッケ」。「具材同士を軽く混ぜ合わせているので、いろんな味が楽しめるこくのあるクリームコロッケになっている」(柴田さん)という。

同市では同年、「龍ケ崎コロッケ」がインターネットサイトの「ご当地メシ決定戦」で、日本一に選定。その影響もあり、同店では現在、客の3~4割からコロッケ料理の注文が入る。

フェスが近づき、柴田さんは、関東鉄道竜ケ崎線の列車内のつり革にレプリカコロッケを取り付けたり、出店する店舗の取りまとめを行ったり、PR活動に参加するなど、意欲的に準備に携わっている。

「きめ細やかに、そして笑顔で来場者をもてなしたい」と話す柴田さん。当日は“コロッケおかみ”として振る舞う姿が見られる。
■    ■ 「第4回全国コロッケフェスティバルin龍ケ崎」は10月2日午前10時~午後3時半、同市の本町商店街通りを中心に開かれる。全国35店がコロッケ約8万食を提供するほか、投票で“全国一のコロッケ”を決定する。茨城新聞社は会場内に移動編集局を開局。市内の県立高校生2人が取材に当たる「一日市民記者」や「記念日の新聞」発行などを行う。

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