《路線バス 終点を行く》大清水(片品) 秋映す尾瀬の玄関口

上毛新聞
2016年9月28日

ㅤ鳩待峠行バス連絡所を過ぎると一気に山の気配が強くなる。さらに進んでいくと道の両脇に生える木々の枝が道路上でアーチのように重なる。ゆるいカーブを曲がり、バスは終点「大清水」(片品村戸倉)に到着した。
ㅤ大清水は尾瀬国立公園の入山口の一つ。昨年、徒歩だと1時間かかる大清水―一ノ瀬間(約3キロ)を15分で走る乗り合いタクシーの営業運行が始まった。湿原へのアクセスが良くなり、入山者数が伸びている。
ㅤ停車したバスからはリュックを背負ったハイカーが降り立つ。夫婦で関東近郊の山登りをしているという野口慶介さん(37)、今日子さん(41)=東京都杉並区=は「ずっと行ってみたいと思っていた場所」と初めての尾瀬に胸躍らせる。尾瀬沼へと向かい、山小屋で1泊して尾瀬ケ原、鳩待峠へ歩くという。
ㅤ山脇真由さん(34)=兵庫県芦屋市=と、大西真穂さん(33)=大阪府堺市=は日本百名山に選ばれている燧ケ岳の登山が目的。2泊3日のテント泊をする。2人は「あいにくの雨で星空は見られないかもしれないけど、木道をゆっくり歩いて尾瀬ならではの景色を楽しんできます」と笑みを浮かべた。
ㅤ湿原では黄金色に輝く草紅葉(もみじ)が見頃を迎え、もうすぐ樹木も秋色に染まる。バス停近くでも一部が赤くなってきたカエデを見つけた。大清水休憩所で働く星野節子さん(63)は「10月中旬には道路沿いのカラマツが黄色くなる」と教えてくれた。尾瀬から始まった秋はこれから麓へと広がっていく。

※「終点を行く」は今回で終了します

【上毛高原駅―大清水線】上越新幹線上毛高原駅からJR沼田駅、鳩待峠行バス連絡所を経由。関越交通が運行する。同連絡所―大清水間は冬季閉鎖されるため11月3日までの運行。運賃は2650円。

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