行方・新選組まつり 「誠」背に殺陣や演武

茨城新聞
2016年9月19日

新選組初代筆頭局長の芹沢鴨と、副長助勤の平間重助の出身地とされる行方市で18日、「第12回なめがた新選組まつり」(同実行委員会主催)が同市玉造甲の霞ケ浦ふれあいランドで開かれた。地元の「新選組!茨城玉造隊」のほか全国各地のゆかりの地から顕彰団体などが集まり、「誠」の文字を背負った隊士姿で殺陣や演武を披露した。

近藤勇と土方歳三の最後の別れの地となった千葉県流山市から北総新選組、東京都からは新選組滝野川隊がそれぞれ駆け付け、迫力ある立ち回りを披露して観衆を魅了した。

かすみがうら市出身で行方市にもゆかりのある歌手のオニツカサリーさんは、映画「桜田門外ノ変」の主題歌「悲しみは雪に眠る」を熱唱。和装侍系音楽集団ミストによる音楽ライブ、地元の「北浦わらべ太鼓」の演奏も行われ、会場を盛り上げた。予定していた隊士パレードは雨天中止となった。

同日朝には同市芹沢の法眼寺で、芹沢と平間、芹沢の愛妾(あいしょう)のお梅の追善供養も行われ、関係者ら約60人が参列。平間の子孫の平間章二さんは「毎年遠くから先祖の供養に来ていただきありがたい」と話した。

歴史研究家のあさくらゆうさんも訪れ「こうして多くの方々が供養に来ていることがうれしい。悪人で乱暴者という芹沢鴨のイメージが、今見直されつつあるのではないか」と語った。

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