《路線バス 終点を行く》湯の小屋(みなかみ) 静けさが包む温泉郷

上毛新聞
2016年9月15日
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うっそうと茂る木々の間を縫うように奥利根の峠道は続く。自然の美しさに身を任せていると、突如巨大な奈良俣ダムの堤体が現れ、迫力に圧倒される。その驚きが収まる間もなく、バスは終点「湯の小屋」(みなかみ町藤原)に止まった。
湯煙が上がる湯ノ小屋温泉の日帰り温泉「湯元館」を訪ねた。近くを流れる木の根沢のせせらぎだけが聞こえてくる。「真夏でもクーラーはいらないし、お客さんには『静かでいい』と言ってもらえる」。経営する高橋忠義さん(69)はうれしそうに話す。
縁あって後継者のいなくなった温泉旅館を10年前に買い受けた。この地で最初に開業した120年の歴史がある老舗。「湯元館」の名は残した。
3年前に体調を崩してから旅館経営はやめ、沢対岸の温泉源を活用して2014年に日帰り温泉をスタート。男女用風呂と沢沿いに露天風呂二つを設け、キャンプ場を併設した。
癒やしを求めて都市部から訪れたり、山菜採りの後や、尾瀬の至仏山や笠ケ岳から下ってきて入浴していく客もいるという。
高橋さんは「いい出会いがここにはある。造ることができない沢や緑のある景色とともに、温泉を楽しんでほしい」と話す。
1キロ手前にある奈良俣ダムは今年、渇水で注目された利根川上流8ダムの一つ。現在は取水制限が解除され、水源の地は多くの水をたたえている。

 
【水上駅―湯の小屋線】JR水上駅から奥利根ゆけむり街道を尾瀬方面へ北上する。約24キロをおよそ50分で走る。関越交通が運行している。運賃は1450円(小学生730円)。

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