「地元密着」へ夏祭り 行方の体験型農業施設

茨城新聞
2016年8月21日

行方市宇崎の体験型農業テーマパーク「なめがたファーマーズヴィレッジ(FV)」で、初めての夏祭りが開かれた。昨年10月の開業以来「地元密着」を掲げる同施設が、地元住民とのつながりをより深めようと、盆踊り大会や屋台の出店に趣向を凝らし、多くの地域住民や観光客らでにぎわった。

同施設は菓子製造会社の白ハト食品工業(大阪府、永尾俊一社長)とJAなめがた(棚谷保男組合長)が連携し、旧大和第三小学校を活用して整備。夏祭りは遊具などがそのまま残っているかつての校庭で行われた。

会場中央のやぐらの周りでは、華やかな浴衣姿の親子連れなどが輪になって楽しそうに踊っていた。

盆踊りには地元北浦湖畔で古くから親しまれてきた「白浜大漁節」を選曲。振り付けは「地元の方に昔を思い出しながら踊ってほしい」と同施設スタッフが、地元の協力を得ながら練習を重ねてきた。

浴衣姿で祭りに来た近所の主婦(64)は「以前は人通りや車が少なかったが、ファーマーズヴィレッジができて、地域に人が集まり明るくなった。今日も楽しみにして来た」とうれしそうに話した。

同施設には地元採用スタッフも多く、阿見町出身、フードクリエイティブ開発部の桜井卓矢さん(23)は「茨城県を盛り上げたいと思って入社した。学校だったこの場所に、地元の人が集まって楽しんでもらえてうれしい。今後も、地元の人と一緒にイベントなど企画を考えていきたい」と語った。 

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