築330年の建物を改装 世界遺産玄関口にカフェ 日光

下野新聞
2016年8月14日

 【日光】所野の自営業若林隆幸(わかばやしたかゆき)さん(60)、悦子(えつこ)さん(59)夫妻が13日、日光二荒山神社発祥の別宮・本宮神社前にある旧神職用住宅を改装した茶店「本宮(ほんぐう)カフェ」を仮オープンさせた。同神社の日光開山1250年記念事業の一環。築330年という建物で、初日から多くの観光客でにぎわった。若林さん夫妻は「世界遺産の玄関口にあり、観光客の案内役となれば」と話している。

 同神社によると、住宅は1684(貞享元)年の大火で焼失した本宮神社の再建とともに建築。明治時代の神仏分離までは別所(事務所)として使われた。

 木造平屋建ての寄せ棟造りで、床面積は約200平方メートル。17年間、手付かずだったが、長年、神事などで奉仕する若林さん夫妻が借り受け、今春から自費での改装を進めていた。

 カウンターや床板には同神社から提供された日光杉を使用。文化財修理を手掛ける一流職人も協力し、神橋などをイメージして壁面を朱、群青色に仕上げるなど、歴史ある建物をおしゃれな空間に演出した。

 神橋交差点から石段を上ってすぐの本宮神社参道沿いにあり、席数は40席。テラスでは門前町を眼下に風光明媚(めいび)な景色が楽しめる。メニューには抹茶やコーヒー、あんみつ、ぜんざいなどを用意した。

 11年間、この建物に住んだ同神社の斎藤芳史(さいとうよしふみ)総務部長(63)は「立派に改装され喜ばしい」。若林さん夫妻は「歴史ある建物を守りたい」と話している。

 営業時間は午前10時~午後4時。今月中は無休で、多目的スペースの完成を待って28日に正式オープンする予定。(問)同カフェ0288・54・1669。

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