“天心のコーヒー”試飲 北茨城、癖なく爽やか

茨城新聞
2016年8月11日

茨城大学が地域住民や企業との協働で企画・開発を進めている新商品「五浦コヒー」の試飲会が8日、北茨城市大津町五浦の茨城大学五浦美術文化研究所「天心邸」で開かれた。岡倉天心(覚三)が晩年の10年間にボストンで飲んだと思われるコーヒーの味を忠実に再現したサザコーヒーの鈴木誉志男会長や、学生が地元の関係者らにコーヒーを振る舞った。

新商品開発は、天心の代表的著作「茶の本(THE BOOK OF TEA)」で、「まあ、茶でも一口すすろうではないか」と記していることから、同大は「新しいものが好きな天心が21世紀に生きていたら、日常的に飲むのはお茶ではなくコーヒーだったのでは」と推測。一杯のコーヒーから、地域住民らが集うコミュニケーションの場へと発展することなどを目標としている。

鈴木会長は「天心が五浦とボストンを往復するようになった1904年から10年ほどでアメリカンコーヒーが急速に普及したことから、天心も現地の人とコーヒーを楽しんでいたと想像できる」と説明。当時、ボストンで流行していた浅煎(い)りシティ・ロースト・コーヒーを「癖のない爽やかな味に仕上げた」(鈴木会長)。

カップの上にコーヒーパックを直接乗せてお湯を注ぐカップオンコーヒーで、試飲した県天心記念五浦美術館の荒木扶佐子企画普及課長は「緑茶と同じように何杯でも飲める味。午後のお茶会でお菓子をいただきながら緑茶と同じ感覚で飲んでもいい」と話した。

1箱5パック入り税込み800円。9月3、4日に開催する「茨城大学・国際岡倉天心シンポジウム2016」で発売するほか、五浦周辺でも販売する予定。 (小室雅一)

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