《上州真田》沼田城天守跡を調査 市教委 石垣発見を期待

上毛新聞
2016年8月3日

ㅤ沼田市教委は、同市西倉内町の沼田公園で、戦国武将の真田氏が築いた沼田城天守跡の発掘調査を始めた。天守跡の調査は初めてで、作業は8月中~下旬まで行う。
ㅤ調査しているのは、公園内の利根英霊殿と公園事務所の間の約200平方メートルで、天守跡とされている場所。市教委は天守の位置の確定を目指すとともに、天守台の石垣などの発掘を期待している。石垣などが見つかれば、市民に公開する予定という。
ㅤ沼田城は、真田氏初代沼田城主の真田信之が整備した。関東では江戸城以外で唯一、5層の天守を持つ城として知られる。
市教委は1993年から、沼田公園長期整備構想に基づいて発掘調査。徳川幕府が全国の城を持つ大名に提出させた「正保城絵図」には、沼田城の天守や堀、石垣などの寸法が詳細に記されており、これを基に作業を進めている。
ㅤこれまで、公園西側で長さ28メートル、高さ1・9メートルの石垣などが見つかっている。

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