戦国時代に興行した厩橋城主 滝川一益しのび能 書家が揮毫 舞台に般若心経びょうぶ 11月、前橋

上毛新聞
2016年7月27日

ㅤ戦国時代に長昌寺(前橋市紅雲町)で能興行を行ったと伝えられる厩橋(うまやばし)城主、滝川一益(かずます)をしのぶ「長昌寺能」(同能実行委員会主催)が11月29日午後6時から、同市の前橋テルサで開かれる。3回目の今年は全国的に活躍する書家の金沢翔子さんが揮毫(きごう)した般若心経のびょうぶを舞台に据え、高崎市出身の観世流能楽師、下平克宏さんらが能を披露する。

ㅤ今年はNHK大河ドラマ「真田丸」に一益が登場し、同寺も番組最後の「紀行」で取り上げられた。このため今回は武将にちなみ、刀工が登場する能「小鍛冶(こかじ)」を上演。童子を下平さん、キツネの霊を高崎市在住の大槻崇充さん(観世流)、名工の宗近(むねちか)を殿田謙吉さん(宝生流)が務める。
ㅤ一益が城内で興行した「玉鬘(たまかずら)」の仕舞、神流川合戦に敗れた後に諸将を集めた別れの酒宴で一益が謡った「羅生門」も恒例の演目。狂言師の野村萬斎さんによる狂言「磁石」も上演する。
ㅤ一益は1582年、支配下の諸将を城内に招いて演能し、同寺境内に本格的な能舞台を造った。寺は県内の能発祥地と伝えられる。こうした歴史を踏まえて2年前、同寺は本堂で432年ぶりに能を復活させた。栗木信昌住職(61)は「いいタイミングで復活でき、一益や能への関心が高まっている」と話す。
ㅤS席5千円、A席3千円。問い合わせは、ディップス朝日(電話027・254・1212)へ。

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