《消えた鉄道今昔》伊香保ケーブル鉄道 新伊香保―榛名山 榛名山までわずか12分

上毛新聞
2016年7月19日

ㅤ伊香保温泉の新伊香保と榛名山の2・1キロを結んだ伊香保ケーブル鉄道は1966年に廃止された。
ㅤ伊香保誌によると、伊香保とヤセオネ峠を結び、榛名湖畔に向かう旅行者に喜ばれた。ケーブルカーとしては当時、日本一の距離とされ、途中の山をトンネルで抜け、榛名山にわずか12分で着く画期的なものだった。
ㅤ第二次世界大戦の開戦で営業休止となり、金属回収法により客車と線路が戦争資源として供出された。旅行者の増加を受けて61年に復旧したが、榛名有料道路の開通でバスや自動車の利用者が増えて廃止に追い込まれた。
ㅤ当時の写真を使った絵はがき「伊香保名勝ケーブルカー」が県立土屋文明記念文学館に所蔵されている。一直線に延びる軌道を登ってくる車両を捉えている。
ㅤ伊香保温泉観光ガイドの会「遊友」の入沢勉さん(70)の案内で、廃線跡を訪ねた。軌道跡は草木が生い茂り、トンネルはふさがれていた。絵はがきの場所はうっそうとした雑木林に変貌し、交差する道路や盛り土で景観は大きく変わっていた。

 

写真説明:絵はがき「伊香保名勝ケーブルカー」(県立土屋文明記念文学館所蔵)

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