モンドセレクション ひたちなか「小沼源七商店」 蒸しだこで金賞

茨城新聞
2016年7月14日

本年度の国際食品コンテスト「モンドセレクション」で、ひたちなか市平磯町の水産加工会社「小沼源七商店」の蒸しだこが金賞を受賞した。同社は過去に別商品で4年連続の金賞を取っていたが、東日本大震災で被災し、出品を休止。震災後初の出品での偉業となった。

受賞したのはアフリカのモーリタニア産のタコを使った蒸しだこで、同社のメイン商品だ。小沼順一郎社長(52)は「餌が豊富な海で育ち、食感とうま味に定評がある」と評価し、「どこで取れたかが大事ではなく、輸入品でもおいしい物を使う」と持論を説く。

同社は昔ながらの製法にこだわる。たこを入れたたるを回す塩もみではステンレス製のたるが主流となる中、同社では手入れが面倒な木だるを使い続け、他社よりも約3倍ほど時間をかける。小沼社長は「木だるでは軟らかくも芯が残る歯応えで、生臭さも少ない」と説明する。

モンドセレクションは、ベルギーを拠点にした国際総合食品コンテストで「食のオリンピック」ともされ、味覚や衛生など約20項目の審査で、高品質な商品かが問われる。金賞は100点満点中80~89点。

同社は2008年から4年連続で、酢だこでモンドセレクションの金賞を受賞していた。しかし、東日本大震災で被災し、工場のパイプなどが損傷。東京電力福島第1原発事故による水産物への風評被害も追い打ちを掛け、コンテストの出品を取りやめていた。震災後初の出品での成果に、小沼社長は「小さい会社でも、世界から認められることを示せたのがうれしい」と喜ぶ。

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