広域観光ルート拡充 国交省第2弾、茨城は5エリア

茨城新聞
2016年6月15日

国土交通省は14日、各地方の観光名所をパッケージで訪日客に売り込む「広域観光周遊ルート」の第2弾として、茨城県を含む4地域を認定した。昨年分と合わせ全都道府県をカバーする計11地域となり、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた取り組みが加速する。政府は、PRや受け入れ態勢整備の費用を半額まで補助し、重点支援する。

周遊ルートは、観光資源の魅力や交通アクセス向上策、観光客数の目標を定めた計画作成が認定の条件。観光庁は本年度、関連予算として16億4千万円を計上し、文化庁や農林水産省とも連携し、市場調査や多言語表示、海外プロモーションなどを後押しする。

本県を含む11都県で構成する「東京回廊」(仮称)は、都心に一極集中する外国人観光客の受け入れ状況を変え、周辺部に波及させるのが狙い。豊かな山や海をつなぐ「自然大回廊」2ルート、江戸文化を体感できる「江戸回廊」2ルートを設定した。

本県関係では、(1)水戸・奥久慈(2)土浦・つくば(3)水郷3都(潮来、鹿嶋、佐原)・神栖・銚子(4)県北臨海部・いわき(5)結城・栃木・館林-の5エリアが含まれた。

県は今後、各都県や関係団体と市場調査し、周遊促進戦略を策定。5地域以外の県内観光地を含む詳細なルート選定にも取り組む。県国際観光課は「訪日客に少しでも本県へ足を延ばしてもらえるよう取り組みたい」と意気込んでいる。

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