《輝け郷右衛門 新里から全国へ (下)》歴史に光 最終目標は「大河」

上毛新聞
2016年6月7日

ㅤ「前橋御城主御代々」との題が付いた古文書。その中に「山上郷右衛門、小田原落城、山上城滅亡。武兵衛土民となり後閑に住居す」と記されている。
ㅤ戦国武将、山上郷右衛門の歴史を調べる桐生市新里町の本橋範雄さん(67)はこの資料を示し、「郷右衛門は武士に向かない息子、武兵衛を先に新里町内の後閑に隠居させた」と指摘する。
ㅤ郷右衛門は関ケ原の戦いで、徳川方の何万もの軍勢を動かした伝令将校。「戦国一の交渉人」と呼ばれる。同町とのかかわりは知られておらず、埋もれていた歴史に本橋さんが光を当てた。
ㅤ本橋さんは新里町内の長安寺、薬師堂、常広寺など寺院の建立や移築に郷右衛門が携わったとみている。昨年6月には私費で常広寺の境内に供養塔を建てた=写真。
ㅤ今年に入り、地元の有志から「郷右衛門の祭りをして、地域を元気にしたい」と持ちかけられ、祭りの実行委員会の代表を務めることになった。「若い人は元気が良くて」とうれしそうだ。
ㅤ実行委の最終目標は、郷右衛門をNHKの大河ドラマの主役にすること。桐生市梅田町の群馬大大学院生の登丸貴之さん(31)は、新聞記者として働いた経験を生かして実行委の広報担当を務める。今年1月に協力を持ちかけられた当初は目標の大きさに驚いたが、「夢がある。有志だけでなく企業や団体とともに地域ぐるみで目指したい」と意気込む。
ㅤ本橋さんは「長い取り組みになる。祭りを毎年継続し、新しい要素も取り入れていく」と先を見据えている。

【メモ】
山上城郷右衛門まつり 11日に桐生市新里町の山上城跡公園などで開催。武者行列や模擬合戦、クイズラリー、音楽ライブ、乗馬体験などを行う。軽食の出店も並ぶ。武者行列参加者向けの段ボール甲冑作り教室は、5日と当日に開く。問い合わせは登丸さん(090・3346・8496)へ。

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